引っ越してから2か月。
まだまだDIYしなきゃならんところがあったり「開かずの段ボール」がころがってたりで落ち着く様子はない。

■リビングダイニングのテレビ。
以前のアパートとの違いは空間ボリューム。
10畳のアパートから一気に10畳+7畳+吹き抜け8畳という自分にしては超巨大空間。(光熱費がバカにならない・・・orz)
これまでのアパートでは気にかけないようにしていたテレビ(Panaの42inch)内臓スピーカのしょぼさが際立って音声が聞き取りにくいことこの上なくなってしまった。リビングにいても音声が聞きにくく、ダイニングからは何を言ってるのかまったくわからないこともしばしば。
年末位からやりたいことがいろいろと出来ずにいたこともありイライラが積もる。

■目的:
①テレビの音声をどこにいても聞き取れるようにしたい。
②自分が音響マニアとは思っていないが、最低自分の満足できるレベルの音響が欲しい。

■要求仕様
①:貧乏なので価格はあまり無理はできない。
②:HDMIベースのAV環境の構築。
 自分が使えてもヨメさんが使えないのはリビングとして失格。
③:外観はヨメさんの意見を可能な限り取り入れたい。
④:当面2ch~3.1chで構成し、将来的には5.1chへ拡張したい。あわよくばゾーン制御2chまで拡張したい。
⑤:TV、音楽にアンプとスピーカを使い分けたくない。両方ともそれなりに聞けるようにしておきたい。
⑥:テレビ正面2m(リビング)~4m(ダイニング)の間で、TVの音声がちゃんと通ってほしい。

■結果
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1/5に下記を購入。1/7に着。
 AVアンプ:DENON AVR-1913
 スピーカ:BOSE 301V Cherry(海外仕様)+純正スタンドFS-01(輸入物)。
 ケーブル類:光ケーブル,HDMIそれぞれ1本。
 ※SPケーブルは引っ越し前の余りモノを流用。
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[目的に対して]
①当面OKレベル。
②音楽:OK。音楽に浸ることはあっても聞きこむことはしない。
 テレビ:やや不満。バラエティでは割と気になるかも。イコライザ調整中。
 映画:5.1chへのアップグレードを敢行予定。
[要求仕様に対して]
①:自分の身の丈としては松レベルなのかもしれないが(総額約\83k)上を見るときりはなく。
②HDMI対応のAVアンプにすることでほぼ対応。
③:トールボーイ、バータイプ、ミニスピーカで自分の望むものは無い。自分のわがままを押し通す。(言い訳程度に木目調)、宙吊りスピーカは欲しいものが中古しかないので一旦保留。
④:当面2ch構成。アンプは2~7.1chまで対応可だが、5.1+Zone2を最終形態とするのが妥当か。
⑤:BOSE 301V 2chだと音楽寄りになりすぎた。
⑥:音声が通るようにはなったが相対的に中音(音声)が弱い。

■課題
①イコライザ調整
 聞きこむとやはり気になる部分は出てくる。
 アンプのオート調整から若干マニュアル変更中。
②X.1ch化。
 優先順位:
 1.C: 指向性の強いCでまっすぐダイニングまで音声を飛ばしたい。
   メモ:(ネットの評価)
    VCS-10:男声は得意。女声は苦手。⇒若干よろしくない。
    NS-310:音の広がりに欠ける⇒OK。
    S-LM2 :不明。
 2.SW:正直に言う。TELARCの序曲1812年、グランドキャニオンを本気でぶっ放してみたい。
  多分欲しい低音を考えると自作コースになるはず。
 3.SB,SR:そりゃな。
③寝室への301AVMベースの音響構築。
④ヨメさんの不満
 一度はOKしたものの301Vが気に入らないらしく大ゲンカ。
 が、「大切にしてるもの」が違うので自分も譲るつもりはない。
 自分を取るか夫を取るかどっちかにしてくれ。

■顛末
0.嫌な予感はしてたんだ。
新築前の間取り検討段階。リビングの音響は自分の持ち分。
自分が音響マニアとは思っていないが、ヨメさんと自分とじゃ幸せを感じるところが違う。自分はリビングの機能としてテレビよりも音のほうに重きを置きたいほうだ。
当初は手持ちのBOSE 301AVMx2を宙吊りにするつもりでその場所の天井強度も確保していた。ヨメさんもOKをくれていた。しかしいざ引っ越すと、リビングの雰囲気にゼンゼン合わないし、照明の影も嫌なところにできてしまう・・・ということであえなくNGになってしまう。
家が建つまでは・・・と我慢していたが自分の「やりたいこと」がまた一つNGに。引っ越し以来溜まっていたものが年末になって一気に噴出。
 :
 :
とはいえ、ヨメさんの大事な雰囲気を台無しにするわけにもいかない。巨大なスピーカを宙吊りにもできないが音響はまともにしたい。

1.スピーカ:~ごめん。無理。。
ヨメさんを説得するための攻略の手だて。
見た目の雰囲気を過剰に壊さないためには、スピーカがその存在をあまり主張しないよう、フロントスピーカのスタイルは(a)バータイプ、(b)ミニスピーカ、(c)スリムタイプのトールボーイの順で考えるのがよかろうと思い提案。ヨメさんとしてもおおよその方向性はあっていた。

1-a)バータイプ(1~1.1ch)
視聴してみるとこれらは奥行3m程度のリビングでTVを楽しむもの。バーチャル5.1chなどを謳うものもあるが我が家のような空間では反射音効果は期待できない。将来性もないのでパス。
(今考えてもやっぱり無理。議事は擬似以上になりえない)
1-b)ミニスピーカ(2.1~5.1ch)
コンパクトと低価格路線で有力な候補としてYAMAHA YHT-351で5.1ch(総額6~7万)という選択も考えてみた。YHT-351のウーハ内蔵のアンプは魅力的だった。ミニマルな感じにおさめればヨメさんの気分も荒立てまいというのが思惑。が、いざ試聴してみると専用スピーカがチープ音しか出ない。ならばと推奨スピーカ以外のフロント(NS201)をつけてパワーを補えばどうかと思ったがバランスが崩れるからやめとけ、とヤマハの店頭ヘルプ。まあそんなもんか。
1-c)AVアンプ+スリムトールボーイ
AVアンプを導入する場合、それに見合ったスピーカが必要になる。しかしアンプが4万程度なのでスピーカに掛ける予算は限られてしまう。しかたあるまいとYAMAHA-RX-V473に安価なトールボーイのYAMAHA NS201にSWを計画。
が、これも試聴すると音がこもりすぎていて聞くに堪えない。この時同伴していたヨメさんはPIONEERのS-LM2-LRを見つけて「これ!」と主張。もちろんデザイン優先。音は・・・201よりましだが内心がっかり。音の芯が足りないというか痩せている。将来的にx.1chにすれば聞けるかも、という期待は残ったがこれでは音楽はさすがに聞けない。結局欲しいスピーカはこの価格帯のトールには無かった。
a)~c)とも自分の方向性とヨメさんの希望との調整がつかずスピーカ選びはグダグダになる。

2.アンプ:あっさり価格に負け。
一方アンプはあっさりと決まった。
年始のYAMADAでDENONのAVR-1913(7.1ch)が30kを切る限定セール。入門クラスと言っても我が家では十分。
予算が浮けばその分スピーカに回すことができる。
とりあえずアンプを先に買って音出しをすれば、自分なりの基準を再確認することができる。ヨメさんに「スピーカを決めるまでなら手持ちのスピーカをつないでOK」という条件をもらい。
スピーカは保留することにする。

3.BOSE 301AVMをつないでみる。
301AVMというスピーカ。
1995年ころにBICで買ったと記憶するが、なんでこんなものを買ってしまったのかあまり記憶にない。
それまで学生のころから使っていたアンプ内蔵スピーカがBOSEだったのと外観のカッコよさ、それ以上の理由は全くなかったように思う。今から考えてもちいさな6畳の部屋でつかうにはオーバーパワーだし、このスピーカ独特の特性も活かせぬような部屋には無用の品。今考えると突っ込みどころ満載だ。
買って以来あまり使うことはなくアンプのほうが先に老朽化してしまい、さらに結婚後のアパートではほとんど置物(お荷物状態)になっていた。
何年振りかでアンプにつなぎ調整を行なって音を出す。

ほぼ全面が漆喰塗の空間に元気に音が響く。
あ、すげぇ・・・。
身震いがした。

店舗向きとされるゆえんを思い知る。
部屋のどこにいてもだいたい聞ける音がする。
こいつの性能を生かせる空間を初めて与えられた気分になった。
もちろん久々に聞く懐かしさもあった。
こいつを使いつづけたい衝動に激しくかられた。

が、見た目的にもサイズ的にもこいつを続投させるのはヨメさんが許すはずもなく。

同様の特性のスピーカを探すことにしたが、それはあっさり見つかる。
BOSE 301VのLight Cherryカラー。

え?・・・
301って・・・。


4.BOSE 301Vになんとか理由をつける。
301Vは301AVMの直系のスピーカだ。
スペック的には似たところにあって、301AVMのリコールでも同等の代替品としてBOSEが供給している。
ゆえに音の特性は近い。
あと妨げになるものは・・・。サイズと見た目。
むぅ。
サイズを調べる。
あれ?若干コンパクト。幅37cm?都合よくTV横の壁の幅と同じ。
そしてたまたまの木目調カラー。
木目調が存在するのは301Vのみだった。
ヨメさんに「これ!これ以外納得しない!木目調でカッコいいから許して!」といって押し通す。
理由とか説明しだすと余計に機嫌を損なうので理由は言わなかった。

その3日後、1/7に、301Vが届いた。

5.後日談
 BOSE 301Vを2chとしてつないで3週間。
 構成は301V(C:Light Cherry木目調)+FS-01(専用台)。

[気づいたこと]
1.外観・寸法
・AVMより一回りコンパクト。
 良くも悪くも我が家にぴったり過ぎるサイズでヨメさんとひと悶着。
2.木目調カラーのみの仕様
・この色だけ天面の吊り金具ネジ穴なし。床置きあるいは壁吊り専用機。
・この色だけロゴがほかのカラーラインナップより小さい。木目調も相まって非常にカッコよい。
3.海外仕様ということに関して。
 非防磁型らしいがテレビには影響していない。
4.音
・AVMより「マイルド」な気がする。これに比べるとAVMは「ワイルド」だ。
・"拡散型"なので"音の定位"はやはり苦手。これは狙った通り。
 中音~高音の拡散する感じがAVMより強い気がする。
 テレビを見ながらだと音声の拡散が若干気になる。
 センターで強引に寄せるしかあるまい。

--とりあえずここまで。

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